「大和川」の源流体感 桜井の山野草の里 児童ら水生生物を観察

奈良県と大阪府を流れる一級河川「大和川」の源流の一つ、桜井市三谷の山野草の里で7月29日、源流の自然に触れる「ふるさと大和川源流体験ツアー」が開かれた。児童や保護者ら約40人が参加。NPO法人山野草の里づくりの会、NPO法人さくらい菜の花プロジェクト、大和信用金庫、NPO法人奈良ストップ温暖化の会でつくる「大和川わくわくフェスタ実行委員会」主催。県と桜井市の後援。
参加者は2班に分かれて、竹クラフト作りや、水質調査・里山探索・生物が生息するビオトープの池の水生生物観察などを通じて、命を育む水の大切さを学んだ。ビオトープ池では、森と水の源流館(川上村)の古山暁・企画調査班主事が子どもたちに水生生物の採取方法を教えると、子どもたちは夢中になって、カエルやドジョウ、ヤモリ、ゲンゴロウ、ミズカマキリ、タイコウチ、コオイムシなどを捕まえて観察した。
事業は、2007年に組織された大和信用金庫(同市)と同信金役職員の寄付からなる大和川基金を活用した大和川再生事業の一環として15年目の開催。同信金理事の鳥殿勝・総合企画部長は「普段触れることのない自然に触れ、自然の大切さを学んでいただけたら」とあいさつした。