橿原・婦人服製造販売ビランニットが倒産 負債は2億円
帝国データバンク奈良支店は2日までに、婦人用ニット製品製造の「ビランニット」(奈良県橿原市木原町)が7月18日に奈良地裁葛城支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は約2億円。新型コロナウイルス関連倒産という。
同支店によると、同社は1966(昭和41)年4月に創業。百貨店や通信販売業者向けに婦人用のセーターやカーディガン、ジャケットなどを製造販売し、2014年5月期には年売上高約1億6800万円を計上していた。
しかし、20年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、得意先である百貨店からの受注が激減したほか、世界的な資源高の影響により仕入れコストが上昇、価格転嫁の遅れによって収益性が悪化し、22年5月期の年売上高は約8900万円まで落ち込み、約1億円の当期純損失を計上していた。財務内容も大きく債務超過に陥っていた。