「柿の葉すし本舗たなか」社長が柿の葉すしの作り方直伝 郷土の食文化 学んで
奈良県五條市で創業120年の「柿の葉すし本舗たなか」(田中妙子社長)の第29回柿の葉すし手づくり講習会は28日、同市住川町のテクノパークならコミュニティーセンターであり、県内外の男女16人が社長直伝で郷土の食文化を学んだ。
家庭で作る柿の葉ずしは生の葉がよく香るこの時期が旬。田中社長は「家族が集まるハレの日に欠かせないごちそうでした」と柿の葉ずしの歴史やうまさを引き出す秘けつを紹介し「ぜひ家庭でもう一度実践してください」と話した。
近海真サバや特別栽培米を炊き上げたすしめしなど同社が準備した材料が配られ、参加者は握ったすしを柿の葉で丁寧に包んで木箱に詰めて持ち帰った。
和歌山県橋本市の井上和子さん(74)は「母は4月に96歳で亡くなりましたが柿の葉すしが大好きでした」と一緒に手作りした子どもの頃を思い出していた。