手びねりで制作、徳利などずらり 奈良で画家・陶芸家の武智さん個展

画家・陶芸家の武智功悦(本名・功)さん(66)の陶展が21日、奈良市西大寺東町2丁目のならファミリー5階アートギャラリーで始まった。27日まで。
元奈良新聞社取締役の武智さんは高校時代、本業以外に書や工芸で活躍した本阿弥光悦にあこがれ、1975(昭和50)年に工房を開設して板絵や陶芸などの個展を各地で開催している。
陶芸の個展は約4年半ぶりで、この1年間ほどの新作約90点を展示。1個ずつ手びねりで手間暇をかけて作り上げた、徳利やぐい呑(のみ)が並ぶ。徳利は内部で命がみなぎるかのように胴部がふくらんだ形が特徴だ。
武智さんは「自然の中から生まれてくるような、作為の少ないシンプルな作品作りに努めている。お酒を飲む際に季節に応じて徳利を楽しんでもらいたい」と話す。
午前10時から午後7時開場(27日は午後3時まで)。入場無料。