近鉄奈良線移設問題 地下化の提案も - 県政改革 県予算執行中止の衝撃(3)

荒井正吾前知事時代に県と奈良市、近鉄の3者が協議し、進めてきた近鉄大和西大寺-奈良区間の奈良線移設について、山下真知事は事業を見直す方針を示した。大和西大寺駅周辺の高架化のみを行う方向で、奈良線の移設に伴う総事業費約2千億円の大幅削減と、駅周辺の「開かずの踏切」問題の解消を図る。事業の見直しで平城宮跡内を電車が横切る風景は維持されそうだが、今後、駅周辺の区画整理事業や街づくりなどは大きく変わる。今回の見直しについて市や近鉄のほか、専門家や住民の声も聞いた。