鑑真和上の遺徳をしのぶ - 唐招提寺で開山忌

奈良市五条町の(岡本元興長老)で5日、同寺を創建した高僧・鑑真の遺徳をしのぶ開山忌が始まり、国宝「鑑真和上坐像」(奈良時代)が特別公開されている。公開は7日まで。
鑑真和上坐像が安置された御影堂では法要が営まれ、茶道藪内流家元が献茶。岡本長老らが読経し、鑑真和上をたたえる和讃(さん)を唱えた。御影堂は、2016年から行われていた修理が昨年終了。参列者は新しい堂内に戻った鑑真像に手を合わせて焼香を行った。
東京都豊島区から参列した60代の女性は「きれいなお堂で鑑真さまに久しぶりにお会いできてほっとしました。慈愛が溢れていらっしゃる」と話した。
きょう6日は和上の命日にあたり、午後1時から「舎利会」が営まれる。
午前9時から午後4時。特別拝観料は、大人・大学生1000円、高中学生400円、小学生300円(通常拝観料は別途必要)。個人の場合は予約不要で、当日1時間ごとに区切られた整理券が配布される。
問い合わせは、同寺、電話0742(33)7900。