大和古寺お参り日記【23】 - 宝山寺(上)
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宝山寺は大和と難波の県境、生駒山の中腹に位置する。この日は天気がよく、山の上から日本画のような春がすみの奈良盆地が見渡せた。
鳥居をくぐると、境内から100メートルの高さにある般若窟(くつ)が右手にそびえる。役行者や空海が修行したと伝わり、現在は弥勒菩薩坐像を祭る。恐ろしい崖の上から地上を見下ろし、何を祈り悟ったのだろう。
宝山寺は江戸時代、厳しい修行を重ねて寺に入った湛海律師によって開かれた。東條哲圓執事長によると「当時は荒れ果てた山で建物もほとんどなかったのでは」とのこと。湛海律師は不動明王を本尊とし、後に自身が信仰していた歓喜天(聖天さん)を鎮守神として祭った。境内の入り口に鳥居があるのはそのためだ。
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