議員を「先生」と呼ばないで 奈良県議会の岩田国夫議長と同事務局宛てに要望書を提出

奈良県市民オンブズマン連絡会議は15日、県議会の岩田国夫議長と同事務局宛てに「議員を『先生』と呼ばない要望書」を出した。併せて、全県議宛てに旧統一教会や関連団体への政務活動費の支出の有無を問う質問状も提出、22日までの回答を求めている。
要望書提出は、全国市民オンブズマン連絡会議の呼び掛けを受け、旧統一教会関連の質問状を県議会に出そうと、2月に議会事務局に各会派の代表者を問い合わせたことがきっかけ。その際、職員が議員を「先生」と呼ぶことに違和感を感じ、呼称の変更を求めることを決めたという。
要望書は「議員同士、議員と職員は同等であり上下関係はありません」として、議員に対して「先生」ではなく「○○議員」「○○さん」と呼ぶよう求めた。
県市民オンブズマンの中垣高代共同代表は「『先生』というと自分より目上に聞こえる。議員は県民の代表ではあるが、市民感覚として先生と呼ぶのは違和感がある」と話す。
同じく共同代表の中垣利男さんは、昨年9月に大阪府議会が議会運営委員会で、府議に「先生」の呼称を使わないことを決め、府職員にも同様のことを求めた事例を挙げ、「議員自ら変えていってほしい」と話した。
要望書は県議会の各派連絡会で配布するなどして周知を図る。