実習での学び報告 奈良佐保短大生活未来科生活福祉コースが卒業研究発表会

奈良市鹿野園町の奈良佐保短期大学で27日、生活未来科生活福祉コースの「卒業研究発表会」があり、来年3月卒業予定の2年生19人が県内の福祉施設での最後の実習で学んだことなどや、福祉分野に関する研究について報告した。
同コースでの実習は2年間で452時間あり、うち今年最後の実習は8月下旬から9月中旬にかけて約1カ月間に20時間実施。参加学生は受け持ちの施設利用者に対して介護計画を立てて実習に臨んだ。
発表会は2部構成で同コースの1年生や県内福祉施設の実習生担当者ら約40人が参加。ベトナムからの留学生10人を含む発表者は、同計画を振り返りながら、気が付いた点や今後の目標などを話した。福祉についての研究では「発達障害」や「パニック障害」などのテーマで発表した。それぞれ質疑応答もあった。
1部終了後に講評した二つの福祉施設の担当者は「介護現場ではいかに相手の気持ちを理解するかということが大切。(実習によって)皆さんの視野が広がっていることが素晴らしかった」などと話した。