優雅、冬の金魚 奈良県の「やまと郡山城ホール」でイルミネーション 関西文化芸術高生が制作

奈良県大和郡山市北郡山町のやまと郡山城ホールで、「大和郡山イルミネーション2022」が開かれている。今年は関西文化芸術高校(奈良市山陵町、大橋智校長)デザイン専攻の生徒らがイルミネーションなどを制作。来年2月5日までの間、日没から午後9時30分まで点灯される。
同ホールの周りの植栽に飾られたイルミネーションは金魚がモチーフで、ホワイトとブルーの色で水の流れを表現している。
中でも圧巻なのは窓枠に設置されたステンドグラスで、中央に金魚と菊の花、右手には優雅に泳ぐ金魚の姿、左手には色鮮やかな番傘が描かれ、城下町の冬の彩りを演出している。
同校は2019年に市と包括連携協定を結んでおり、これまでも「金魚大好き祭り」のチラシをデザインするなど市のイベントに携わってきた。
1日には点灯式を開催。同校吹奏楽部によるハンドベルの演奏のほか、温かい豚汁やカレーの販売、金魚すくいなどの縁日イベントもあり、会場は多くの人で賑わった。
デザインを担当した1年生の堀田菜未さんと湯浅凛子さんは、「約1カ月かけて構想を練った。通りを歩く人がふと立ち止まり、温かい気持ちになればうれしい」と話した。
上田清市長は「高校生の皆さんの若い力、発想力で町を元気づけて欲しい」と期待した。