空中放水やヘリで救助、緊迫感 林野火災想定し奈良県が消火訓練
林野火災を想定した奈良県の消火訓練が6日、平群町福貴の町総合スポーツセンターで行われた。関係機関14団体約100人が参加し、火災発生時の対応を確認した。
同訓練は関係機関が緊密に連携し、迅速で的確な消火活動が展開できるように1977(昭和52)年から毎年実施。県内を6ブロックに分けて持ち回りで開催しており、今年は葛城、香芝両市と生駒、北葛城両郡8町の関係機関などが参加した。
訓練は平群町信貴畑の山林から出火し、強風で火災範囲が拡大しているとの想定で実施。県広域消防組合や各町の消防団による放水消火訓練や陸上自衛隊ヘリによる空中放水など、各関係機関は相互連絡を図りながら訓練を行った。
県消防防災ヘリ「やまと2000」による救助訓練では、逃げ遅れた要救助者をワイヤーロープでピックアップ。現場は実践さながらの緊迫感に包まれた。
訓練後、村井浩副知事は「実践さながらの訓練を見て心強く感じた。日ごろの訓練で研さんを積んでいただき、有事に備えてもらえたら」と講評した。