社会
古代に続く道を染め 明日香でヒガンバナ見頃
秋分の日も過ぎ、奈良県内各地でヒガンバナが見頃。田園風景が広がる奈良県明日香村では、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれる赤い花が遺跡を彩る。
推古天皇の小墾田宮(おわりだのみや)と考えられてきた古宮遺跡はこんもりした土壇とケヤキが目印。発掘調査で小墾田宮よりやや時期の新しい庭園のような場所と分かってきた。
周辺は稲穂の間を縫うようにヒガンバナが咲き、畝傍山も望める人気のスポット。赤い花と曇り空が、土壇を謎めいて見せていた。