【動画あり】春日大社摂社・若宮神社式年造替 「千木」を取り付け 本殿修理締めくくりへ
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「式年造替(ぞうたい)」が進められている奈良市春日野町の春日大社摂社・若宮神社で、本殿(国重要文化財)の修理がほぼ完成し、9日、棟飾りの「千木(ちぎ)」が取り付けられた。
千木2基はそれぞれ長さ2・44メートルで、修理開始時に本殿から取り外したものを補修して利用。職人は屋根の端に千木を合わせて釘を打ち、「六葉(ろくよう)」と呼ばれる釘隠しの金具を取り付けた。続いて棟の上に「堅魚木(かつおぎ)」2基も設置した。
屋根の檜皮(ひわだ)のふき替えや建物の本朱の塗り替えなど、本殿の修理はおおむね完了。本殿正面の妻にある、若宮神社と春日大社本社特有の珍しい金箔(きんぱく)の瓦も輝かしい姿によみがえった。
今後は本殿周囲の瑞垣(みずがき)の丹朱塗り
を行い、16日から修理作業用の素屋根を解体する予定。
10月1~10日は式年造替奉祝行事として、瑞垣に囲まれた内院に入って真新しい本殿前に敷き詰める砂を納める「春日若宮お砂持ち」を開催する。午前10時、11時、午後1時、2時。事前予約不要。若宮造替奉賛金1人2000円。