春日大社「万燈籠」3年ぶり一般参拝者 境内包む祈りの火

奈良市春日野町の春日大社で14日夕、清めた火を神様にささげ、諸願成就を祈る恒例の「中元万燈籠(とうろう)」が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2年連続で非公開だったが、3年ぶりに一般参拝者にも公開。参拝者は幽玄の世界となった境内を散策した。
午後6時ごろ、花山院弘匡宮司が本殿前の燈籠に点火。これを合図に、献燈者らが回廊内の釣燈籠などに点火していった。また、境内各所の石燈籠も奉仕団体の参加者により点火。約3000基全ての燈籠が暗闇に包まれた境内を照らした。午後7時ごろから、神前で万燈籠祈願祭が営まれた。また、直会殿での舞楽や神楽の奉納は、今年は行われない。
万燈籠はきょう15日も営まれる。