【動画あり】病気封じ願い祈とう 御所・宝国寺で「胡瓜加持」
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奈良県御所市室の宝国寺(ほうこくじ)で21日、病気封じの祈とうをする「胡瓜加持(きゅうりかじ)」が営まれた。
胡瓜加持は、弘法大師が中国・唐から持ち帰ったとされる真言密教の秘法。同寺では少なくとも100年前から行われていて、病気を封じるのは一つだけに限り、3年続けると治ると伝わる。
参拝者の名前と病名を記した紙の人形(ひとがた)を、穴を開けたキュウリに入れて祈とうし、参拝者はそのキュウリで身体の悪い所をなでた。最後に参拝者や寺が川に流した。
30年ほど前から参拝しているという大和高田市の女性(80)は「息子が病気になって以来、毎月21日にお礼参りをしている。家族が健康でいてもらえれば」と願っていた。