【動画あり】手際よく、リズムよく、竹くぎ打ち 春日大社摂社・若宮神社で檜皮のふき替え
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「式年造替(ぞうたい)」で本殿の修理が始まっている奈良市春日野町の春日大社摂社・若宮神社で、檜皮(ひわだ)のふき替えが進められている。20日、作業の様子が報道関係者に公開された。
本殿は1863(文久3)年の式年造替で建て替えられたもので国重要文化財。5月31日に屋根の棟飾り「千木(ちぎ)」や棟木を取り外したのち、古い檜皮をはがして傷んだ下地の野地板を補修。先週から檜皮のふき替えが行われている。
屋根の面積は約36平方メートル。使用する檜皮は約2万3千枚で、樹齢80年を越えるヒノキ約380本分に相当。重さは約2トンに及ぶという。宮大工たちは檜皮を4分(1・2センチ)ずつずらしながら重ねると、口に含んだ竹くぎを手際よく取り出してリズム良く打ち付けていった。
今回の式年造替では建物の水銀朱の塗り替えや神宝の新調なども実施。9月末までの竣工を予定する。