奈良市の新クリーンセンター建設計画先行き不透明 候補地選定など課題山積
奈良市が同市七条地区での建設を目指す新たなごみ処理施設「クリーンセンター」建設計画は前に進むのか―。広域化協議から奈良県大和郡山市が抜け、市は唯一残る斑鳩町との連携に意欲を示すが、その枠組みは現在も実務者レベルの「勉強会」にとどまる。3日、市議会6月定例会で仲川元庸市長は、同事業が本年度の「国の循環型社会形成推進交付金」(1100万円)を確保(内示)し、これを「要件」とする県のごみ処理広域化推進補助金(奈良モデルによる補助金)についても同町との協定が整えば2023年初めに県に交付申請、同年度末までに交付決定を受けるとの事業スケジュールを示した。しかし、自民党からも「県の交付金を確保できる状況にあると思えない」の声が上がるなど、先行きは不透明だ。