爬虫類女子、上北山に集まれ! 6月18日、女性限定1泊2日の催し
参加者を募集
大自然とともに暮らす奈良県上北山村の魅力を広く知ってもらおうと、同村は初めて、爬虫(はちゅう)類好きの女性をターゲットにしたイベント「カムカム爬虫類女子」を開く。6月18~19日の1泊2日(3食付)で1万4千円~。参加者約15人(先着)を募集している。
吉野熊野国立公園の大台ケ原や世界遺産「大峯奥駈道」の麓に約470人が暮らす村。生物多様性の保全や自然と人間の共生を目的にユネスコが認定する生物圏保存地域(エコパーク)に全村が含まれている。
村はこうした自然を資源として生かしながら地域を持続する方法を模索。総務省の地域おこし協力隊制度を活用して人材を全国募集したところ、昨年1月、爬虫類両生類研究家の田中幸治さん(55)が村にやってきた。
田中さんは京都大学大学院在籍中には屋久島をフィールドにシマヘビの生態を研究。マダガスカルやタイなど海外での生態観察実績も持つ。今回のイベントは、上北山村で蓄積したデータをもとに、1年を通じて最もヘビ出現率が高い6月中旬に設定。この時期はホタルも最盛期でナイトツアーも行うという。
「爬虫類女子」という分類ワードが近年注目されていることもあり、第1弾は女性限定で募集する。
ゲストは元アイドルで爬虫類好きのユーチューバー高松雪乃さん。爬虫類の飼育について講演し、一緒に野外観察に飛び出す。ヘビやカエルなどの生き物を探して村内の林道を歩く予定。田中さんは「不思議な生態の生きものたちに出会いに来てほしい」と話している。
宿泊は村の温泉ホテル「フォレストかみきた」で同室人数によって参加費が異なる。問い合わせ・申し込みは同ホテル、電話07468(3)0001。