明日香の牽牛子塚古墳 復元工事が完了

6日から一般公開
飛鳥時代の女帝・斉明天皇(594~661)の墓とされる、明日香村越の牽牛子塚(けんごしづか)古墳(7世紀後半)の復元整備工事が完了し、2日、報道陣に公開された。凝灰岩の切り石を張り巡らせた白い八角形の墳丘を持つ古墳の築造当時の姿がよみがえった。同村教育委員会によると、大王墓級の八角墳の完全復元は全国初。一般公開は6日から。
牽牛子塚古墳は、村教委が平成20年に発掘調査し、飛鳥時代の天皇陵特有の八角墳と判明。巨大な凝灰岩をくりぬいた石室には二つの墓室があり、飛鳥時代に「石の都」を築いた斉明天皇と娘の間人皇女(はしひとのひめみこ)の合葬墓であることが確実視されている。