音を楽しみ知識深める 秋篠音楽堂のレクチャーコンサート最終回
音楽を聴くだけでなく知識の面からも楽しもうと、音楽家らの解説つきで行われてきた秋篠音楽堂のレクチャーコンサート「室内楽の愉しみ」が23日、奈良市西大寺東町2丁目の同音楽堂で開かれた。28回目で、シリーズとしては最後のコンサートとなった。
奈良新聞社の記事審議委員会の委員も務めたピアニストの佐藤明子さん、オーボエ奏者の清水明さんら、秋篠音楽堂室内楽専門委員2人が企画。「作曲家を知ろう」と、平成17年5月に第1回として「バロック音楽」を取り上げて以降、モーツァルトやベートーヴェンなど音楽や音楽家の歴史をひもときながら、年に2度コンサートを開いてきた。
シリーズ最終回の今回は「近代・現代の作曲家」として、J・イベール(仏)やF・プーランク(同)、S・ラフマニノフ(ロシア)、D・ショスタコーヴィッチ(旧ソ連)らに焦点を当ててフルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット、ピアノ、バイオリン、チェロの演奏で有終の美を飾った。