年に一度の高校時代の級友との会合があっ…
年に一度の高校時代の級友との会合があった。1年では風貌にさほど変化はないが、それぞれの年間報告を聞くと昨年にはなかった疾病の話が次々に出た。
帯状疱疹(ほうしん)に剥離骨折、そして「ばね指」。最後にわが身に起こった人生最大の腰痛を告白すると、「加齢は隠せない」と笑い合った。
経年劣化が確認できるように例年通り記念撮影をした後、誰かが「このメンバーでいつまで会えるかなあ」と冗談交じりにつぶやいた。まだ深刻に考える年齢でもないが、こうした時間が健康維持に気を配る機会にもなるのだと感じた。
11月は糖尿病の世界的な疾患啓発の時期。がんは種類ごとに毎月のように予防啓発が行われている。県内自治体の庁舎では同時期に、ポスター掲示や関連資料の配布が展開される。
こんな動きを捉え、毎年決まった時期に健康診断を受けるのもいいのでは。からだの状態を把握し、対処するのは自分のためだけではない。
会合から帰宅すると、級友からの再会熱望のメッセージが携帯電話にあらためて届いた。「皆さん、健康にご留意を」と返信した。(智)