年とともに開く機会は減るかもしれないが…
年とともに開く機会は減るかもしれないが、捨てることのできないもの。それが卒業アルバムだろう。思い出の玉手箱は本棚の隅や引き出しにひっそりと眠っている。
そんな卒業アルバムを「日本特有の文化」として残そうと、大和郡山市で写真館を経営する吉岡孝二さんが奮闘している。
児童・生徒数の減少で卒業アルバムを請け負う写真館の経営はどこも厳しく、利益を出しにくい小規模校のアルバムは受注を見合わせる写真館も出てきたという。
全国の写真館や商社に呼びかけて有志団体「メイキングプロモーション」を立ち上げたのは10年ほど前。どうすれば卒業アルバムを残せるか、議論を重ねてきた。参加者は年々増えている。
20日に大阪市で開いたセミナーにも約80人が参加、地方の写真館の事例を共有したほか、グループに分かれて熱のこもった議論が夜まで続いたという。
「悲しいことがあると 開く革の表紙―」。(松任谷由実「卒業写真」)。長く親しまれる歌にも登場するのは大切であるからだろう。悲しい時も楽しい時も、開けるアルバムはやはりほしい。(増)