イベント、祭典は開催が近づいて来るにつ…
イベント、祭典は開催が近づいて来るにつれて、期待に胸がふくらんでくるものと認識していたが、逆にしぼんでくるのもあるのか。2025年大阪・関西万博である。
大阪府、大阪市が実施したアンケートで、万博に「行きたい」「どちらかといえば行きたい」と答えたのは22年12月が全国で41・2%。ところが23年12月は33・8%と大幅ダウン。
シンボルとなる木製の大屋根が建設費344億円などふくれあがる巨額な経費や会場整備、パビリオン建設の遅れが取りざたされていて、不人気の要因となっている。
機運醸成のイベント開催や、入場券の前売り販売をスタートしても盛り上がりに欠ける。「1970年大阪万博成功の夢をもう一度」は絵に描いた餅になりかねない。
筆者のような70年万博に夢中になった世代は、博覧会にある種の憧れがあるが、現代のデジタル情報化時代に博覧会は無駄と考える人も多いのだろう。
とはいえ、県を含め関西圏は観光や経済面で万博の波及効果が期待できるとの見方も。今からでも遅くない。地道に問題点改善を図ってほしい。(栄)