毎年ゴールデンウイークの頃に鹿の赤ちゃ…
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毎年ゴールデンウイークの頃に鹿の赤ちゃん第1号のニュースが飛び込んでくる。奈良の鹿愛護会は妊娠した雌鹿を保護施設の「鹿苑」に収容しているが、今年初の赤ちゃんは苑外で見つかった。
出産を控えた苑内の雌鹿は160頭余り。これから6月にかけて出産のピークを迎える。
鹿苑に保護するのは観光客とのトラブルを避けるためで、収容されずに生まれた子鹿に出合ったときは、そっと見守ってほしいと愛護会は呼びかける。
苑内で生まれた子鹿も7月には母鹿と一緒に奈良公園に“デビュー”する。愛らしい子鹿を見れば近づきたくなるのが人情だが、驚いて道路に飛び出すことも考えられる。少し大きくなるまで距離を置くのが奈良公園のマナーだろう。
愛護会の統計では、交通事故で死亡した奈良公園の鹿は2021年度が多くて59頭、昨年度は減って27頭だった。観光客が戻った今年は交通事故が増える可能性もある。
子鹿が放たれる奈良公園の7月は新1年生が学校に通い始める4月のようなもの。周辺では「子鹿の飛び出しがあるかも」運転を心がけたい。(増)