国は新型コロナウイルスの感染法上の位置…
国は新型コロナウイルスの感染法上の位置付けを5月8日から、季節性インフルエンザと同じ「5類」へ引き下げる。感染予防のためのマスク着用も、今月13日から個人の判断に委ねられる。
それに先立ち、学校の卒業式も校歌斉唱時などを除きマスク不要となった。コロナ禍の中で入学した今年の中高校卒業生は3年間をマスク着用で過ごしてきたが、学校生活の最後に外すことをゆるされた。
ただ、これから受験も控えており、生徒たちにもマスクを外すことに戸惑いがあったようだ。1日にあった県内公立高校の卒業式でも、本紙記者が取材した学校では多くの生徒がマスクを着用していたという。
同様の戸惑いや混乱はこれから社会全体で起るだろう。特に、これまで利用客に着用を求めてきた飲食店や交通機関も悩ましいところだ。
マスクを外したい人もいれば、感染を気にする人もいる。利用客と店、利用客同士での着用をめぐるトラブルも危惧される。
個人の判断や行動に対し、社会が寛容さを持つことが望まれる。社会にコロナの“後遺症”が残ることは避けたい。(法)