テレビ朝日系、深夜のバラエティー番組「…
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テレビ朝日系、深夜のバラエティー番組「タモリ倶楽部」が3月末で終了するという。見たことがない人もいるだろうが、昨年秋、1982(昭和57)年の放送開始から40周年を迎えた人気番組だ。
マイクを持ったタモリさんが「おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます」とあいさつすると、横から進行役のタレントが現れ、その日のテーマに沿って話が展開していく。
クイズにでもなるとタモリさんの正解率は高く、多趣味で博識の人物であるがゆえに成り立つ番組であることが分かる。次々と「企画」を考える有能なスタッフの存在があればこそなのだろう。
鉄道、地理、音楽、建築物などテーマは多岐にわたり、まさに「雑学」の宝庫。その分野に詳しいマニアックな市井(しせい)の人たちが出演するのも面白かった。
先日は「広辞苑第七版」にある挿し絵の特集で編集担当者と挿し絵画家2組が登場、苦労話を語った。2600点を超える絵が使われ、写真では伝えられない細部が、絵なら再現できることを知った。
また一つ「昭和の香りがする番組」が消えていく。(恵)