徳川家康が築いた江戸城の天守閣は5層7…
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徳川家康が築いた江戸城の天守閣は5層7階、高さは48メートルもあったという。もったいないことに2代秀忠はこれを壊し、3代家光も秀忠の天守閣を壊してそれぞれ自分の天守閣を新築した。
江戸城最大となった家光の天守閣を全焼させたのが、1657年1月18日に起きた明暦の大火だった。振り袖火事として知られるこの大火は江戸の町の6割を焼き、犠牲者は10万人といわれる。
幕府は町の再興に努めたが、江戸城の天守閣が再建されることはなかった。
昨年は年明けから県内で火災が相次ぎ、1月19日までに9人が亡くなった。うち8人が高齢者だった。消防庁の統計では、2020年に火災で亡くなった人のうち、約7割を65歳以上が占め、81歳以上で特に多い。
出火原因のトップがいまだにたばこというのは以外だが、たき火、こんろと続き、電気機器や配線器具が原因の火災も少なくない。
国宝壁画を焼損した法隆寺金堂の火災も1月だった。昭和24年1月26日に起きた火災は文化財防火デー制定のきっかけとなった。新年を迎え、火の元点検、防火の心掛けを新たにしたい。(増)