秋の風物詩として親しまれていた菊人形展。…
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秋の風物詩として親しまれていた菊人形展。県内でも2004年に閉園した「あやめ池遊園地」で開かれていて、かつて家族そろって観覧した思い出がある。
ただ時代に合わなくなってきたのだろうか。全国的に大規模な菊人形展は姿を消してきた。そんな中、奈良大菊人形展が11月6日まで奈良市の奈良公園バスターミナル屋上で開かれている。
「今どき大菊人形なんて時代遅れ」という意見もあるかもしれないが、期待したい点が二つある。テーマとなっている古代最大の内乱「壬申の乱」と開催場所に関する情報発信だ。
今年は同乱1350年にあたることから、菊人形は乱の中心人物である天武天皇、持統天皇、大友皇子をはじめとする7体が選ばれた。観覧しながら歴史の学習になるのでは。
また利用者が伸びないと問題となっている奈良公園バスターミナルだが、立地は良く、屋上などは穴場スポットといえるのではないか。人形展開催が知名度向上につながれば。
物価高の折、入場無料なのもありがたい。昭和の風物詩が令和の風物詩となりえるかもしれない。(栄)