今夏は約35年の付き合いのマウンテンバ…
今夏は約35年の付き合いのマウンテンバイクによく乗った。変速機にやや難があれど平野部中心の走行なら十分な相棒。自転車は何かと環境に優しい。
県が整備する自転車ルート以外の道もよく走った。クルマ不可の小道や未知の抜け道の発見、豪雨の中をしぶきを上げてペダルをこぐのも自転車ならではの体験だった。
何とかならんかと思うことにも出くわした。自転車の走路の道路端は雑草が覆う場所が意外に多く、路面状況を見えづらくし、不快にとどまらず時に危険を伴った。
樹木が並ぶ公園では歩行者と自転車の通行区分の有無が自治体でまちまち。自転車乗りとしては押し歩きだけより、区分があって選択できる方がトラブルも防げてありがたい。
3府県を結ぶ自転車道の整備やサイクリストのサポート態勢、施設の充実など県内の自転車環境も向上している。ただ関係者が基本部分で利用者目線に立っているかは、今一度確認してみてもいいのでは。
優れた事業でも足並みがそろわないと不十分な部分が目に付く。いい思い出にする秘けつは、ちょっとした意識の先にある。(智)