明日「西九州新幹線」が開業する。佐賀県…
明日「西九州新幹線」が開業する。佐賀県武雄市の武雄温泉駅と長崎市の長崎駅間66キロを結ぶ。
1973(昭和48)年に整備計画が決定されたが、ルートや整備方式、佐賀県の経費負担などをめぐって“迷走”。結局、九州新幹線の新鳥栖と武雄温泉間は在来線の活用になった。
在来線(狭軌)と新幹線(標準軌)を直通できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の導入は、維持費の面などで断念。「対面乗り換え」で乗り継ぐ方式に。
博多から乗り換えなし、とならないため、経済的な効果は限定的と見られている。山岳部分が多く、路線の6割がトンネルというから、車窓風景はあまり期待できないようだ。
一方きょう、在来線の長崎本線と佐世保線の分岐点「肥前山口駅」が“最後”の日を迎える。かつては東京・大阪方面とを行き来する寝台特急「さくら」「あかつき」が、連結器を分割・併合する風景が見られた。
23日からは駅がある町名をとって「江北(こうほく)駅」に変わる。近隣の町で10歳まで過ごした筆者には、思い出の一部が失われる感じがして寂しい。(恵)