親になって子供の命に関する事象への関心…
親になって子供の命に関する事象への関心がより高まった。だから「またか」と言われても安全対策の必要性を唱え続けている。
奈良YMCAスイミングスクールの着衣のまま泳ぐ講習を取材した。水辺の安全啓発が目的のYMCAのキャンペーンで、奈良では毎年夏休み前にスクール生対象に行っている。
子供が犠牲となる水難事故はつらいとする男性担当者は周囲の注意や知識、経験があれば多くの事故は防げると話した。講習はそのためだ。
何度か衣服を着て泳ぐ体験のある児童は、落ち着いて水の中を進み、空のペットボトルを浮きにして仰向けに浮かんで救助を待つ姿勢もできていた。やはり経験がものをいう。
YMCAは溺れた人を発見した時に2次災害を防ぎつつ救助する方法や蘇生法、水に落ちた際の対処法を記したハンドブックも作製。水辺の行楽ではこうした指南書も活用したい。
前出の担当者はライフジャケットの有効性も強調した。海外のプールで経験した、だれもが自由に使えるライフジャケットの常備を国内でもと願う。夏の思い出は楽しいものでなければ。(智)