第一生命保険が先月発表した「サラリーマ…
第一生命保険が先月発表した「サラリーマン川柳」の入選作。コロナ禍の世相をユーモアたっぷりに切り取った作品の中に「にこやかに マスクの下で 『うっせぇわ!』」とあって何となく心が寒くなった。
目は口ほどに物を言うとはいうものの、口元が見えないと感情が分からないことも多い。目は笑っているがマスクの下では悪態をつく、そんな器用人はいないだろうが、コロナ禍のストレス発散法としては下策だろう。
と思っていたら、会社に第46回「小さな親切」作文コンクールの入賞作を載せた冊子が送られてきた。
内閣総理大臣賞に選ばれた福岡県の敬愛小6年、安田悠真さんの作文タイトルは「心に咲いたおばあさんの花」。コロナ禍で荒れ放題となった植え込みを一人で整備し、球根を植える老婆との触れ合いをつづった。
安田さんは「会ったこともない、話したこともない誰かのためにする親切もあるんだ」と気付き、今度は自分が誰かの力になりたいと考えたという。
コロナ禍のストレスは人それぞれだが、笑顔がつながる対処法を子どもの作文に教えられた。(増)