国原譜

一部の自治体で小中学校の2学期が始まっ…

 一部の自治体で小中学校の2学期が始まった。学校に子供たちの明るい笑顔が戻ってきたが、一方で新型コロナウイルスが暗い影を落としている。

 長い夏休みの間に感染力の高い「デルタ株」に置き換わり、子供たちの感染リスクが高まった。県内でも奈良市や生駒市などが短縮授業やオンライン学習に切り替える対策を行っている。

 子供たちの感染拡大防止と教育機会の保障の両立は難しい問題だが、子供たちの心への影響も心配だ。毎年、夏の終わりは自ら命を絶つ子供たちが最も多いからだ。

 小中学生の自殺は今年、過去最多となった昨年を上回るペースで推移。要因にはコロナ禍の影響も考えられ、ただえさえ危険性が高いこの時期はさらに注意が必要だ。

 NPO法人「全国不登校新聞社」は19日、子供の自殺に最も警戒すべき時期を前に緊急アピールを発表。「子供の『学校へ行きたくない』という訴えは命に関わるSOSで、見逃さないで」としている。

 自殺の理由はさまざまだが、防止には周囲の気付きが大切。実際に言葉に出して尋ねて、子供の声に耳を傾けることが大切だ。(法)

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