国原譜

「人が集まることができないので手探りだ…

 「人が集まることができないので手探りだ」。投票日まであと1か月ほどとなった奈良市議選の立候補予定者は、コロナ選挙にとまどいを見せる。

 事務所開きも少人数だったり、今回は「やらない」という予定者も多い。人を集めることができないから、活動報告をビラにして戸別に配布するなどしている。

 16年前に市長不信任案が可決され、議会の解散と同時に当時の市長も辞任して、ダブル選となった。決議に賛同した議員は任期半ばで自らの選挙となった。

 市長選も賛同した議員らが押した候補が勝ち、流れが変わったかに見えたが、政権交代の民主党旋風のなかで、今の仲川市長が初当選を決め、今日に至っている。

 維新系候補予定者以外に、政党は市長選への態度を明確にしていない。それよりも議員選で公認、推薦者を何人当選させるかに力点を置いている。

 何枚か活動報告のビラを拝見したが、どこまで有権者の心をつかむことができるか。とくにスマホを手放さない若い層に、どう響かせるかに苦心している。コロナの年の選挙が記憶に残るものであってほしい。(治)

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