国原譜

新型感染症禍などで忘れている人がいるか…

 新型感染症禍などで忘れている人がいるかもしれないが、6日から春の交通安全県民運動が始まっている。15日までの期間中、安全運転意識やマナーを再確認する機会にしたい。

 県内では最近、横断歩行者保護への啓発強化が進む。横断歩道付近で警らする警察官を見ることも増えた。

 横断歩道を渡ろうとする人がいれば、車などは停車しないといけない。だが昨年の日本自動車連盟の調査では、信号のない横断歩道での一時停止率で県は全国平均(21・3%)を前年に続き下回った。

 この法規や、7割超で全国一停止率の高い長野県の様子が昨年来、メディアやCMで繰り返し取り上げられた。啓発強化は2割に満たない県の現状への危機感の表れかもしれない。

 長野県の高率の一因は、子供の頃から停車したドライバーにお礼を言って渡る習慣があるからだともいう。県警も運転者への注意喚起の一方、横断者の意思表示、笑顔などでの返礼を呼び掛けている。

 ルールの順守やちょっとした気遣いが、大切な命を守ることにつながる。広がり続ける感染症への対処も、また同じだろう。(智)

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