地域別男女の格差

国原譜

飛鳥時代に仏教を中心とした国づくりを進めた聖徳太子(厩戸皇子)は死後、信仰の対象となった。「10人の話を聞き分けた」や「2歳で念仏を唱え…

 飛鳥時代に仏教を中心とした国づくりを進めた聖徳太子(厩戸皇子)は死後、信仰の対象となった。「10人の話を聞き分けた」や「2歳で念仏を唱えた」をはじめさまざまな伝説が残り、今も聖人として敬われる。

 今年は太子の没後1400年の節目。太子創建の法隆寺では旧暦で太子命日の2月22日にあたるきょう3日から3日間、「御聖諱(ごしょうき)法要」が営まれる。

 太子関係寺院や南都各寺の僧侶も参列。太子七歳像などの御輿(みこし)の行列や舞楽の奉納も行い太子の功績をたたえる。

 ただ、国を挙げての大事業だった1300年遠忌に比べると、周囲は盛り上がりに欠ける。100年前との時代の違いもあるが、最大の要因は新型コロナウイルスだろう。

 本来なら観光客誘致の好機だが、県や地元の斑鳩町も感染拡大を考慮し積極的なPRができない状況。法隆寺も一時は延期や僧侶だけでの実施も検討したという。

 しかし、太子の「和をもって貴しとなす」は混乱した世界にこそ大切な教えといえる。きょうはコロナの終息を祈りつつ、太子を考える日にしたい。(法)

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