地域別男女の格差

国原譜

大学時代の部活動で、集団走から自由に走…

 大学時代の部活動で、集団走から自由に走る練習に切り替わるといつも初っぱなから全速力で飛び出す同級生がいた。ほどなく力尽き、最後尾でゴールするのもいつものことなのだが。

 本人いわく「懸命に取り組んでいるようには見える」。彼流の苦手な長距離走克服法だったが、確かに先輩の評価は悪くなかった。

 新年度を迎え、県内の企業でも入社式があった。スタートダッシュ、落ち着いてなど仕事に臨む思いは新入社員さまざまだろう。社会人の先輩としての助言は、今の清新な心持ちを時々思い出してというぐらいだ。

 大阪府、兵庫県などに新型コロナウイルスに関する「まん延防止等重点措置」適用が決まった。再び少々窮屈な生活を強いられる。新規感染者急増、医療体制ひっ迫からやむを得ないのだろう。

 変異型の拡散など感染増の理由はいろいろあろうが、やはり警戒心の薄れも要因の一つに違いない。正しく恐れる気持ちが、いつしか恐るるに足らずになっていなかったか。

 感染拡大傾向は県も例外でない。初めてコロナにおののいた時を思い出すのも今は必要なことだ。(智)

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