国原譜

昭和52(1977)年4月5日付奈良新聞のスポーツ欄には「県勢アベックで8強入り」とあった。この年の第49回選抜高校野球大会で、智弁学園と…

 昭和52(1977)年4月5日付奈良新聞のスポーツ欄には「県勢アベックで8強入り」とあった。この年の第49回選抜高校野球大会で、智弁学園と天理がベスト8に進出した時の記事だ。

 このとき智弁は、二回戦で銚子商(千葉)を4―1で下した。高嶋仁監督のもと、後に近鉄に入った剛腕・山口哲治投手が快投、自ら2ランを放った。かたや天理は桜美林(東京)を4―0で完封した。

 初の4強入りをかけた両校は、準々決勝で明暗が分かれた。智弁は早実(東京)を4―2で破ったが、天理は中村(高知)のエース・山沖之彦(後に阪急)を打ち崩せず1―4で涙をのんだ。

 準決勝に進んだ智弁は、名将・尾藤公監督率いる箕島(和歌山)に挑むも、0―2で敗退した。懐かしい名前が出てきて、44年前の県勢の活躍を思い出したオールド野球ファンも多いだろう。

 そして昨日の準々決勝、天理は10―3で仙台育英(宮城)に快勝したが、智弁は追撃及ばず明豊(大分)に4―6で敗れた。

 24年ぶり4強入りの天理には、東海大相模(神奈川)を倒して決勝に進出してほしい。 (恵)

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