国原譜

先日、明日香村で思わぬクリ拾いを楽しん…

 先日、明日香村で思わぬクリ拾いを楽しんだ。以前大きなクリの木を見たので訪ねてみると、いがからこぼれ出た実があちらにもこちらにも転がっていた。

 「静かな静かな里の秋、お背戸に木の実の落ちる夜は―」。「里の秋」は父の出征を背景にした終戦間もない頃の歌だが、山里の静かな秋は今も変わらずあるだろう。

 実りの秋を待っているのは人だけではない。山の動物たちも、厳しい冬を前に栄養を蓄えるのに余念がない。新潟県や石川県では10月に入って人がクマに襲われる被害が相次いでいる。

 本州に生息するのはツキノワグマで、体重はヒグマの半分ほどだが、人が素手でかなう相手ではない。秋は冬眠に備えて食欲が増す「飽食期」と環境省の資料にある。

 県内でも昨年、野迫川村でクマの出没騒ぎがあり、避難する住民も出た。ドングリの不作が原因とみられている。

 獰猛なイメージもあるクマだが、植物を主食とし、基本的に人を避ける。紀伊半島のツキノワグマは絶滅も危惧されている。音の出るものを携帯するなど。共存の工夫で人身事故を回避したい。(増)

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