国原譜

吉野町内のすべての小中学校生(計273…

 吉野町内のすべての小中学校生(計273人)にノートパソコンが配布されるとの記事が本紙にあった。子どもの頃からパソコンに親しむ時代なのだろう。

 パソコンがなかった頃の昔話。地方記者の時、手書き原稿とフィルムは、袋に入れて路線バスで本社まで運んでもらっていた。乗せ遅れ、バスを追っかけて結局、本社まで来たという笑話もある。

 事件など急ぎの場合は、現場から電話送稿する。電話で原稿を読み上げ、本社に待機した記者に受けてもらう。「速く正確にできたら一人前」と言われた。

 陸上競技・駅伝の記事。電話の受け手が新人だった。出てきた原稿に「陸・走者」とあった。「陸の走者など当たり前、海の走者っているのか」。送り手に確認したところ2区の走者だった。

 原稿が手書きからパソコン入力にかわり、大助かりだったのが筆者だ。社内の三悪筆とされ、デスクからさんざん文句を言われた。パソコンなら筆者でも弘法大師でも同じ字だ。

 パソコンの罪として「パソコンを使うから漢字を忘れるじゃないか」と文句を言うのはお門違いだろう。(栄)

 

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