地域別男女の格差

国原譜

日本赤十字社によると、新型コロナウイル…

 日本赤十字社によると、新型コロナウイルスには「三つの感染症」の顔がある。一つは病気そのもの。次に不安や恐れであり、三つ目はそれに伴う嫌悪、偏見、差別だ。

 人はウイルスという「見えない敵」への不安や恐れから、罪のない感染者を「見える敵」とし嫌悪、偏見、差別して遠ざけることで安心感を得る。人を傷つけ、人間関係を破壊するもので、病気と同様に恐ろしい。

 ラグビー部で新型コロナの集団感染が発生した天理大学では、学生が教育実習やアルバイトを断られるなど不当な扱いを受けているという。残念ながら「第2、第3の感染症」の拡大といわざるを得ない。

 日赤はその予防策として「気づく力」「聴く力」「自分を支える力」を高めることなどを挙げる。そのために不可欠なのは正しい情報だ。

 インターネットなどでは、出所が分からない情報やデマも多い。それが人々の不安や恐れを助長し差別の元凶となる。

 情報に接したとき、本当に正しいのか冷静な目でみることが大切。我々、マスコミも読者に正確な情報を提供することに努力したい。(法)

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