国原譜

読書週間(11月9日まで)が始まった。…

 読書週間(11月9日まで)が始まった。戦後、読書の力で平和な文化国家をつくろうと活字関係者が設けた。近年は活字離れの現状を突きつけられる時期でもある。

 図書館や書店など関係各所ではこれに対し、多彩な催事を予定する。本を読もうと声高に叫ばず、親しみを優先したものもあるに違いない。

 先日、大和郡山市立図書館で、今月亡くなったイラストレーター和田誠さんの本のさし絵、装丁などを紹介する展示を目にした。読書週間企画でないとしても、読むことだけではない本の魅力を示すタイムリーですてきな特集だ。

 雑誌「ブルータス」(マガジンハウス)の最新号は「本屋好き。」。個性的な本屋、名物書店員の選書などを紹介し、本のある空間の楽しみ方を伝えている。

 本との接し方で文字を読むことにこだわり過ぎていないか。活字好きの一人として反省する。何かを好きになる過程はいろいろあるはずだから。

 今年の読書週間の標語は「おかえり、栞(しおり)の場所で待ってるよ」。それぞれのやり方で数多くの書にブックマークがはさまれることを願っている。(智)

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