国原譜
日本高野連が設けた「投手の障害予防に関…
日本高野連が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」が、「1週間で500球」とする投球数制限導入の提言を決めた。来春の選抜大会からの導入の見込みという。
導入されると、881球を一人で投げ抜いた金足農・吉田輝星投手のようなエースは登場しなくなる。また延長引き分け再試合になった早実・斎藤佑樹投手と駒大苫小牧・田中将大投手のような投げ合いもなくなる。
甲子園の醍醐味(だいごみ)が薄れると言う人もいるだろう。しかし投球過多による肘や肩を壊す校球児も多いのも事実だ。
今夏の岩手大会決勝で最速163キロを誇る大船渡の佐々木朗希投手が故障予防を理由に登板を回避し、議論を呼んだ。「投げさせるべき」とした人の中に「チームは佐々木投手一人のものではない」との意見があった。
甲子園出場は選手や学校の生徒、応援する人たちみんなの夢だ。しかし、その夢を佐々木投手一人に負わせることは間違いだ。
社会には全体のため、一人が犠牲になることを美徳する風潮が残る。選手たちを守るためには、冷静な判断に基づいた制度が必要だ(法)
導入されると、881球を一人で投げ抜いた金足農・吉田輝星投手のようなエースは登場しなくなる。また延長引き分け再試合になった早実・斎藤佑樹投手と駒大苫小牧・田中将大投手のような投げ合いもなくなる。
甲子園の醍醐味(だいごみ)が薄れると言う人もいるだろう。しかし投球過多による肘や肩を壊す校球児も多いのも事実だ。
今夏の岩手大会決勝で最速163キロを誇る大船渡の佐々木朗希投手が故障予防を理由に登板を回避し、議論を呼んだ。「投げさせるべき」とした人の中に「チームは佐々木投手一人のものではない」との意見があった。
甲子園出場は選手や学校の生徒、応援する人たちみんなの夢だ。しかし、その夢を佐々木投手一人に負わせることは間違いだ。
社会には全体のため、一人が犠牲になることを美徳する風潮が残る。選手たちを守るためには、冷静な判断に基づいた制度が必要だ(法)