「医療機関が存亡の危機」奈良県医師会が定例会見

2024年、全国で医療機関の倒産は過去最多
奈良県医師会の定例会見が13日、橿原市内膳町5丁目の県医師会館で開かれた。安東範明会長は、帝国データバンクの調査結果を引用し、2024年は医療機関の倒産(病院6件、診療所31件、歯科医院27件)や休廃業・解散(722件)が過去最多だったと紹介。24年6月の診療報酬改定後の病院経常利益率(病院団体のデータを引用)がマイナス5.5%(前年同月マイナス2.3%)で悪化するなど物価高騰と賃金上昇に診療報酬が追い付いていないとし、「医療機関が存亡の危機にある」と語気を強めた。