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立春朝搾り 春の始まりに縁起のいい新酒を 奈良・今西清兵衛商店

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ラベル不良がないかなどを確認しながら、新酒をダンボール箱に入れる従業員=3日、奈良市福智院町の今西清兵衛商店

 立春の朝に搾り上がったばかりの新酒を同日中に予約客に届ける「立春朝搾り」が3日、日本名門酒会加盟の全国41蔵元で行われ、県内では「春鹿」醸造元の今西清兵衛商店(奈良市福智院町、今西清隆社長)が参加。同社の従業員が集まり、瓶詰めした新酒を県内外の酒販業者に出荷した。

 

 春の始まりを縁起のいい酒で味わってもらおうと1998年から実施。同社では24回目となり、約8千本の予約を受けた。

 

 商品は純米吟醸生原酒(720ミリリットル)で、従業員が瓶のラベル不良がないかなどを確認してダンボール箱に入れ終えると、神職のおはらいを受け、無病息災や疫病退散などを祈願。県内や大阪、京都など近畿圏から受け取りに来た酒販店に納め、各店はそれぞれの予約客に届けた。

 

 参加して23年目という「谷酒店」(大阪府藤井寺市)の澁谷篤店主(65)は「新酒はうちでは店で渡しているが、取りに来られた時に来年の予約をするお客さんも多い。それぐらい人気があるので、早く店に帰って渡したい」と話した。

 

 今西社長(64)は「華やかな香りがして、すっきりした後味のある酒に仕上がった。楽しんで飲んでもらえれば」と期待を込めた。

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