奈良県内学生がメニュー考案 「野菜のとれるお弁当」近畿2府4県で販売
弁当を通して食から健康づくりを応援しようと、イオン大和郡山店(奈良県大和郡山市下三橋)で、奈良県内の学生がメニューを考案した「野菜のとれるお弁当」を販売している。同時に近畿2府4県のイオン86店舗でも実施。1個598円(税別)。29日まで。
県とイオンによる包括提携協定(2011年3月締結)の一環。優しい塩加減でベジ(野菜)増しの食事を推進する県の「やさしおベジ増し」プロジェクトに、産官学が協同で取り組んだ。
メニューを考案した学生は、県内の管理栄養士養成課程のある4大学、畿央▷近畿▷帝塚山▷奈良女子―で構成する「ヘルスチーム菜良協議会」(岩橋明子会長・帝塚山大教授)のメンバー。「野菜120グラム以上を使用し、主食、主菜、副菜がそろう」をテーマに、今年5月下旬から約1カ月、大学ごとに開発し、豆腐のハンバーグやつくね、しょうゆに代えて甘酢を使用するなど、健康を意識した季節感のある弁当が完成。秋の行楽シーズンに販売となった。
各大学の弁当は、畿央=10種の彩り野菜とつくね弁当▷近畿=野菜たっぷり2色ご飯弁当▷帝塚山=栗ご飯と彩り野菜弁当▷奈良女子=たっぷり野菜と甘酢あんかけ鶏弁当―。
畿央大3年生の谷口葵さん(21)は「甘酢でさっぱりとした口当たりで食べやすく、パプリカで彩りを添えるなど工夫した」と話した。