奈良県天理市・石上神宮が御神体・神剣「フツノミタマ」顕現150年記念「禁足地」を特別参拝
奈良県天理市布留町の石上神宮(道上昌幸宮司)は、御神体の神剣「フツノミタマ」顕現150年を記念して、21~23日に神剣が埋葬されていた禁足地(きんそくち)の特別参拝を実施する。禁足地内に入ることはできないが、普段立ち入ることができない禁足地後方から本殿を参拝できる。
神剣フツノミタマは、初代神武天皇の窮地を救った神剣で同神宮の主祭神・布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)が宿る御神体とされる。拝殿後方の石製瑞垣(みずがき)が取り囲む「禁足地」には御神体が埋葬されているという伝承があり、約2100年前の崇神天皇7年の創建以来、境内の中で最も神聖な霊域として護(まも)られてきた。
1874(明治7)年8月、当時の菅政友(かんまさとも)大宮司が国の許可を得て調査し、伝承通り多数の玉類と一緒に神話のフツノミタマが発見され、新たに奉安する場所として本殿を建立。今年8月に顕現150年を迎えた。
同神宮は「次回があるかわからない貴重な機会。ぜひお参りいただければ」と話している。
特別参拝は、午前9時~午後3時。初穂料は500円(小学生以下無料)。予約不要。当日受け付けのみ、台風荒天時は中止。期間中、境内にて野点茶会など各種行事を予定している。
問い合わせは、同神宮、電話0743(62)0900。