アマゴつかみ取りに歓声 奈良県川上村でトヨタソーシャルフェス 自然を満喫、ごみ拾い活動も
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環境保全の参加型イベント「トヨタソーシャルフェス2024」の奈良プログラム「アマゴが泳ぐきれいな水と豊かな自然を守り、大切な源流を未来へつなごう!」(奈良新聞社主催、奈良県川上村など共催)は24日、川上村東川(うのがわ)であり、県内外から親子ら約150人が参加した。
地区公民館に集合した参加者は、アマゴ釣りなどができる中井渓谷自然塾まで、同村の環境教育施設「森と水の源流館」のスタッフと一緒にごみを拾いながら歩いた後、アマゴのつかみ取りに歓声。地域の豊かな自然や歴史に親しんだ。
トヨタソーシャルフェスはトヨタ自動車の取り組みの一環で、2012年から全国で展開。川上村役場の今福和男・水源地課長は開会あいさつで「水のふるさとに関心を持ち、行動してくださる皆さんがいる限り、水は皆さんに届き、海まで流れていくでしょう」と継続的な取り組みに感謝。奈良市の小学5年杉本琴さん(11)は「源流がきれいに守られているおかげで私たちがおいしい水を飲める。村の自然や活動をもっと知りたい」と話した。環境保全活動に取り組む学生たちの団体参加もあった。
同村は吉野川の最上流部に位置し、きれいな水を下流に送り続ける「川上宣言」に基づき「水源地の村づくり」を進めている。川遊び客の放置ごみの問題など、参加者は課題を学び、環境意識を高めた。