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奈良出身のパリ五輪陸上男子100メートル出場の東田選手へ会場一体で声援 地元・奈良市でパブリックビューイング

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東田選手の登場に沸く来場者ら=3日、奈良市役所

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 3日、パリ五輪陸上男子100メートルに出場した奈良市出身の東田旺洋選手(28)=関彰商事=が予選第1組で登場し、10秒19で5着となり、惜しくも準決勝進出を逃した。地元の同市では、市役所で試合のパブリックビューイングがあり、家族や関係者、市民ら約200人がレースを観戦した。

 

 会場には東田選手の祖父母や姉、出身校の市立一条高校陸上部の部員や鴻ノ池スポーツクラブの後輩たちをはじめ、多くの来場者が詰めかけた。スクリーンに東田選手が登場すると、来場者らは遠くパリの地で初の五輪の舞台に挑む東田選手を鼓舞するように歓声を上げ、両手に持ったバルーンを打ち鳴らした。

 

 レースを見守った東田選手の姉の堀江佳実さん(30)は「いつもより緊張していたのか、力が入っていたように見えた。全力で楽しく走れたようで良かった」と振り返った。

 

 「子どもの頃から足が速くすばしっこい子だったが、高校に入ってすぐの頃はそこまで速くなかったと思う」としながらも、「ただ、その時から『日本代表になってヨーロッパに行く』と言っていた。その時は笑って聞いていたが、こうして実現した。遅咲きの選手なので、今後もけがなく活躍してくれたら」と願った。

 

 関彰商事の田中利明広報部長(57)は「いつも一緒に働いている仲間が、こんなに大勢の人たちに応援してもらえていることが誇らしい。パリで応援しているご両親にも、この様子をお伝えしたい」と地元の応援に感激した様子。「東田選手は普段からコツコツと仕事をしているタイプだが、今日の雄姿はとてもアスリートらしかった。昨年自己ベストの10秒10を出しているし、けがをしなくなったのも最近なので、まだまだ期待できる。今後の活躍が楽しみ」と期待した。

 

 また、一条高校陸上部の米野史悠主将は「自分が入部した時から活躍が伝えられているすごい先輩だった。年代としてはかなり離れているが、自分も短距離をしているので、走る姿を見るとすごく近い存在にも思えた」と、憧れの先輩の雄姿を見つめていた。

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