企業にふるさと納税呼びかけ 奈良県吉野町、宮滝遺跡の公園と遊歩道整備

奈良県吉野町は、飛鳥~奈良時代の離宮「吉野宮」跡と考えられている、同町宮滝の国史跡宮滝遺跡の公園や遊歩道の整備を、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用して進めている。同遺跡のある中荘地区自治協議会万葉ワーキング部会(上田秀幸会長)は、特に遊歩道の整備について、広く企業に協力を呼びかけている。
同制度は寄付額の最大9割が法人関係税から税額控除される。町は企業版ふるさと納税の項目の一つに「吉野宮滝万葉夢ロードプロジェクト」を設定している。
上田会長は「制度を活用いただき、『宮滝遊歩道整備』と指定して、ご協力をお願いしたい」。梅谷清嗣・同副会長も「誇りある日本歴史の礎を築いてきたこの地の歴史・自然・交化を明確にして次世代につないでいきたい」と話す。
中井章太町長は「吉野川のそばに造られた吉野宮はまさに吉野川を愛(め)でる離宮だったのでしょう。だからこそ、見飽きない川の景色と立派な離宮の建物が称賛されている。今も宮滝を流れる吉野川の景色は人気で、遺跡公園とともに楽しんでほしい」とアピールする。
問い合わせは中荘地区自治協議会、電話0746(39)9093。